姫路の小林鍼灸院のブログになります。当院は土日診療しております。火曜日と祝日が休診日になります。
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鍼が効く理由
最近、N I H(米国 国立衛生研究所)の見解として「鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効である」との発表がありました。
現在「鍼灸がなぜ効くのか?」という研究は、日本および世界の大学や医療機関、研究所で進められており少しずつ解明されつつあります。
今のところ解明されたのは下記の通りです。
●脳内モルヒネ様鎮痛物質が分泌されて痛みが和らぐ。
●鍼灸の刺激が痛みの刺激をブロックする。
●血液やリンパの流れが良くなることにより、筋肉の緊張が和らぐ。
●ホルモンや自律神経のバランスが整えられる。
●白血球等が増加し、免疫力が高まることにより生体防御機構が強化される。
●消化器・泌尿器・呼吸器などに働きかけてバランスが整えられる。
鍼灸ってどんなことをするんだろう?
鍼灸とは
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、最初にその症状、痛みの具合、部位、経過、原因その他をお聞きした後、この医学独特の手順にしたがって触診その他、脈診、聴診等の検査をさせていただきます。
鍼の施術について
きわめて細いステンレス製の鍼(長さ約40mm~80mm、太さ直径0.17mm~0.33mm)を経穴(ツボ)に刺入します。
刺入方法は、主に管鍼法と言って円形の金属或いは合成樹脂製の筒を用いて無痛で刺入します。
中国で行われている方法として筒を使わずに鍼を親指と示指でつまみ刺入する方法も行っています。
経穴(ツボ)に刺入した鍼は一定の刺激(鍼を上下したり回旋、振動させたりします。)を加え直ぐに抜く方法と10~15分間置いておく場合があります。
刺入した鍼に、微弱な低周波パルス通電をする場合もあり痛みや筋肉の凝り、血液循環の促進に効果があります。
刺入せずに皮膚に接触させたり押圧させたする方法もあり、小児鍼として乳幼児の夜尿症,夜泣きなどに効果があります。
鍼の消毒は、現在では、オートクレーブと云う高温高圧式滅菌装置や化学的な方法で安全を期しています。
使い捨てのディスポ鍼の急速な普及により感染症の心配は有りませんので安心です。
灸の施術について
艾(もぐさ)を用いて経穴(ツボ)に熱刺激を加える方法で一般的に「やいと、お灸」と言われております。
その方法は、艾を直接皮膚上に乗せて着火させる直接灸と艾と皮膚の間を空けて行う間接灸とに大別されます。
直接灸の艾の大きさは糸状,米粒大の細いものから小指大のものまでありますが現在では、あまり熱い刺激を好む人は少なくなりました。
施灸後は、皮膚に水泡が出来たり灸痕が残りますので予めご承知置き下さい。
間接灸は、艾と皮膚の間に空間を作ったり、味噌、薄く切った生姜・にんにくなどの熱の緩衝材を入れて温和な熱さにしておりますので気持ちの良いものです。
その他に、刺入した鍼の頭(先端)にそら豆大の艾を取り付けて点火する灸頭鍼や、熱の刺激源を遠赤外線やレーザーとする科学的な試みも実用化されています。
施灸や温灸は、ご自宅でも出来ますので、鍼灸師に指示を受けて下さい。
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